乗客の責任について考えてみる

4月26日に福知山線の事故について語りましたが今回はもう少し掘り下げて。
誤解の無いよう最初に言っておきます。
この事故の最大の責任はもちろんJR西日本にあります。
今日は、その中で利用者側にも責任はなかったのだろうか?という話。


そもそも、どうして高見運転手は速度超過したのか?
それは時間を守ってダイアを狂わせないように。
では、どうしてダイアを遵守しなければならないのか?
それはダイヤが守られなければ混乱して適正な運行が出来ないからに決まっている。
じゃあ、たった今回のように2分遅れたらどうなりますか?
2分ならなんとか徐々に回復させることは比較的簡単です。
しかし事故を起こした列車は尼崎駅で大阪駅方面行きに連絡しています。
その待ち時間は2分。その次の大阪駅方面行きの列車は更に9分後です。
つまり2分遅れると大阪駅に行きたかった人は予定より9分遅れることになります。*1
あなたならどうしますか?
朝の貴重な時間なのに9分も遅れてしまいましたよ。
文句を言いますか?言わなくても不満に思いますか?
んなこと仕方ないんですけどね。どーしよーもない。


次に、よく批判する際に「会社の都合」や「利益優先」という言葉が出てきます。
JR西日本は自分達の都合しか考えていない。安全より利益を優先させた。
安全より利益を、というのは間違いなくJR西の落ち度だと思います。
ここで質問があります。
会社の都合ってのは多くの利益を作り出すことですよね。
それならばその利益をもたらすのは誰ですか?


それはもちろん乗客のことですね。
乗客はどうして利益をもたらすのか?
言うまでもなく利用するから。
それじゃあどうして阪急もあるのにJRを利用するのですか?
便利だからです。結局はそういうことです。
会社の都合とは乗客の利便性を第一に考えているということなんですよ。
他社との競争に勝つためには乗客にとって良いことをする。
それで実際にJR西日本へ客が流れたのだから乗客もそれを望んでいたということ。
つまり客が無茶だけど便利なダイアを望んだんですよ。
(安全対策が万全だという大前提が実は無かったんだよ!という論点は置いておいて)*2
結論としては、そんなに焦らず時間にも心にも余裕を持て!ってことで。


朝の東山線でも無理な駆け込み乗車をよく見かけます。
すぐ次が来るのに。それで列車が遅れるんですよ。
自分勝手な行動や考え方ひとつで多大な迷惑がかかる場合はよくあることです。*3
朝の5分が貴重だというならば5分早く起きましょう。
その貴重なものを入手出来ないってことは本当に貴重だと思っていない証拠ですよ。


誤解を招かないよう最後にもう一回言っておきます。
この事故の最大の責任はもちろんJR西日本にあります。

><



私的連絡。
C言語入門は家庭の事情で行けません(ぅ

*1:多分そんな感じの時間設定。ちょっとぐらい違っていても文句を言わないよーに(ぅ

*2:これが置いてはいけない論点だと気づいたあなたはエライ(何

*3:これを自分に言い聞かせているのは秘密です。